ザ・ファン (1996) : The Fan

人気野球選手への過剰な思い入れのあまり、次々と異常な行動を重ねていく男の犯罪を描いたサイコ・スリラー。売れっ子サスペンス作家、ピーター・エイブラハムズ初の映画化で、彼の同名長編小説を、フォフ・サットンが脚色。監督は、トニー・スコット。出演:ロバート・デ・ニーロ、ウェズリー・スナイプス、ベニチオ・デル・トロ

ザ・ファン (1996) : The Fanのあらすじ

サンフランシスコ、4月。中年のナイフのセールスマン、ギル(ロバート・デ・ニーロ)が熱狂的に応援する地元ジャイアンツの開幕試合の日が来た。今年はブレーブスから4千万ドルで獲得した大物スラッガー、ボビー(ウェズリー・スナイプス)がホームタウンに戻ってきた。ラジオの女性スポーツ・キャスター、ジュエル(エレン・バーキン)は番組中、ボビーにインタビューを試みた。前年は故障者リストに入り春のキャンプにも参加していないボビーに、彼女が「本当に4千万ドルに値するか」と辛辣な質問をしたところ、番組に参加した視聴者代表のギルはボビーの偉大さをまくし立て、ファンとしてエールを送った。

一方、ラッキーナンバーが11番のボビーは、背番号が33番と知って激怒する。その背番号は彼のライバル、プリモ(ベニチオ・デル・トロ)が付けていた。ボビーは背番号を譲るようにエージェントのマニー(ジョン・レグイザモ)に交渉させるが、50万ドルという値をつけて断ってきた。一方、生活が荒れていたギルは、別れた妻エレンの元にいる幼い息子リッチーを開幕戦に誘った。エレンはギルの素行に注意し、彼から遠ざけようとしていた。試合が始まったが、ギルは客と面会の予定を入れてしまい、試合に集中できない。ボビーは前日、重病の少年に約束したとおり、満塁でホームランを打った。ギルは球場を後に車を飛ばして客の元へ急ぐが、相手は予定を変更して球場に行ったと聞かされて激怒した。球場に戻ると、息子は親切な老夫婦が家に連れ帰った後だった。ギルは上司からクビを言い渡され、エレンからも今後は息子に近づかないという、裁判所からの拘束令状を受け取る。

全てを失ったギルは、人生の拠り所をボビーに向けた。そのボビーはスランプに陥っていた。ギルは試合後、ロッカールームに電話をかけてみたところ、ボビーが簡単に電話に出たことに驚く。ボビーは望めば手の届くところにいる。ギルは野球選手のたまり場のバーで例の背番号問題を聞きつけ、それがスランプの原因と思い込んだ彼は、密かにプリモに接近してナイフで刺殺する。ボビーはライバルが消えたことを契機に、スランプから脱出した。

ボビーをつけ回していたギルは、ボビーの海辺の家で、溺れていた彼の息子ショーンを助ける。ボビーは命の恩人のギルを家に招くが、彼の言動にはおかしなことが目立つ。その異常性に気づいた時、既にショーンはギルに誘拐されていた。ギルはボビーにショーンの解放の条件として「俺のためにホームランを打ってくれ。さもなくば息子は殺す」と言う。だが、打席に立つボビーの心は千々に乱れて打てない。だが、ついに長打を飛ばしたボビーはランニングホームランを狙って本塁に滑り込む。タイミングはセーフだったが、審判の判定はアウト。だが、その審判は何とギルだった。ギルは警官隊に射殺され、ショーンも無事に救出された。

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