ケープ・フィアー (1991) : Cape Fear

レイプ犯として長く獄中生活を送った男が、弁護士一家を恐怖のドン底に追い詰めるサイコスリラー。1962年製作の「恐怖の岬」(62)のリメイク作品。

監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラング、ジュリエット・ルイス、ロバート・ミッチャム、グレゴリー・ペック

ケープ・フィアー (1991) : Cape Fearのあらすじ

レイプ罪により14年間の刑期を務め、出所してきたマックス。自分を敗訴に導いた弁護士・サムへの復讐を誓い、彼の家族にも近づいていく。マックスがサムの娘にも接触したことを知ったサムは、私立探偵を雇うがうまくいかない。切羽詰まった一家は…。

ケープ・フィアー (1991) : Cape Fearのあらすじ2

マックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)が刑務所から出所したその日、空には不吉な暗雲が垂れ込めた。そして彼の心の中にも、同じようなドス黒い思いが満ちていた。

14年前、マックスは当時16歳の少女に暴行を働いた罪で逮捕され、法廷で裁かれた。強姦ではなく暴行として判決が下った。犯した罪に比べ軽微に済んだとも言えたが、彼は弁護に手抜かりがあり、もっと減刑されていたはずだと考え、実刑が確定したことに不服を感じていた。そこでマックスは刑期を勤めながら、読み書きを習い、法律を学び、自らを弁護する手続きをとって社会復帰を試みてきた。しかしそれらが無駄に終わり、なお続く屈辱的な境遇を呪ったとき、心の中に一人の男への復讐の念が芽生えた。それは裁判のとき、マックスよりもむしろ無残に傷つけられた少女の方に思い入れし、証拠を握りつぶし、自分を庇わなかった弁護士のサム・ボーデン(ニック・ノルティ)である。マックスはサムの弁護士としてのあるまじき行為を許されざる裏切りと考えた。サムに対する復讐の念は、いつしか身体中に彫りこまれた刺青の文字そのままに、彼の心にも深く、強く刻み込まれた宿願となった。

刑期を終え、ついに自由と親の遺産を手に入れたマックス。彼は平和に暮らすサムとその妻リー(ジェシカ・ラング)と反抗期の娘ダニエル(ジュリエット・ルイス)の前に姿を現し、さっそく行動を開始する。当初は軽い嫌がらせ程度であったが、次第に嫌がらせはエスカレートしていく。恐怖を感じたサムは家族を守ろうとボディーガードとしてクロード・カーセク(ジョー・ドン・ベイカー)を雇い、抵抗するが、マックスの力を押しとどめることはできず、やがてその恐ろしい本性に打ちのめされていく。

ケープ・フィアー (1991) : Cape Fearのストーリー

レイプ罪により14年間の獄中生活を終えたばかりのマックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)は、自分を敗訴に導いた弁護士サム・ボーデン(ニック・ノルティ)に対する復讐を誓い、サムばかりか妻のレイ(ジェシカ・ラング)や娘ダニエル(ジュリエット・ルイス)の前にも姿を現すようになった。愛犬が殺され、サムの愛人ローリー(イレーナ・ダグラス)が襲われるが、マックスの犯行とは認められない。ダニエルにマックスが接近したことを知ったサムは私立探偵カーセク(ジョー・ドン・ベイカー)を雇い、力づくでマックスを町から追い出そうとするが、鍛え抜かれた肉体を持つマックスには通用せず、逆に暴行罪で告訴されてしまう。焦るサムは自宅にマックスをおびき寄せるが、またもや逆襲にあい、せっぱつまった一家は、夜、密かに町を離れハウスボートのあるケープ・フィアーへ向かった。しかしマックスは、執拗に追い続け、岸を離れた一家を襲撃。嵐の中、悪夢のような復讐劇が繰り広げられるが、一家は命からがら脱出に成功。鬼と化したマックスは深い海へと引き込まれていくのであった。

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